夕方、母が花の水やりに行く。
すると「蛇踏んだかもー!!」と大きな声がしたので
見に行くと、地べたでゆっくりゆっくり頭を揺らす蛇。
母が、「わたし、蛇のお腹を踏んづけたかも。」
と言いながら、ホースからじゃんじゃん出る水をその蛇に浴びせている。
全く逃げないので、この場合「毒蛇」か「母に踏まれたから」か。
「お腹踏んづけてしもうたかも。。。」とますます不安げな母。
それにしても、一向に逃げないので「毒蛇」の可能性高し。
父が、ゆっくりやってきて「これは‘はめ’(毒蛇)や!」ということに。
あたしは犬の散歩に出る。
しばらくすると、息子が遠くから大声で、
「あの蛇、たんびまむし!!」と教えてくれた。
彼は図鑑を開いて調べた様子。
なるほど。
もしも母が蛇のお腹を踏んづけていたら、
きっと咬まれていただろうということになり、
家族全員たちまち恐れおののく。
毒を持ち、とても強いからって、
やっぱり逃げたほうがいい時もあるんだよ。
逃げるほうがいい事も必ずあるんだよ。