風薫る

 

 

 

真夜中、瞼をひらくたび明るく光る空。

 

ひんやりした空気がそっと通り抜けた朝に。

 

カーテンを開けると息子が昨日から探していた

 

どーもくんの筆入れを発見する。

 

どこにでもものを置く悪癖を憎み、

 

息子への気持ちをひとまずしまいこむ。

 

風薫る5月の朝のできごと。